どうしたら増やせるの?
出産を終えると「プロゲステロン」を分泌していた胎盤がなくなり、母乳の生成を促す「プロラクチン」と、母乳を乳腺から押し出す「オキシトシン」というホルモンが活発に働き始めます。
母乳は、「プロラクチン」と「オキシトシン」という2つのホルモンのおかげで形成されます。
この記事では、母乳はいつから出る?産後5日目の母乳量&赤ちゃんがずっと欲しがるのは足りない証拠なのかを解説しています。
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目次
母乳は産後3〜5日目ぐらいに出始めます!
産後2日までは胎盤由来のホルモンである「プロゲステロン」が体内に残っているため、いくら出の良い人でも母乳の分泌はさほどみられません。
しかし、出産直後から赤ちゃんにおっぱいを吸わせ、乳頭に刺激を与えることで「プロラクチン」と「オキシトシン」が大量に分泌され、母乳をたくさん作り始めます。
おっぱいを吸わせることで、産後3日以降からは徐々に母乳の分泌が増えてくるようなります。
新生児の母乳量の目安
一般的に、新生児の1回あたりの哺乳量の目安には、次のような計算式があります。
生後日数×10ml+10ml(ミルクのみの場合)
生後0日目 | 10ml | 生後5日目 | 60ml |
生後1日目 | 20ml | 生後6日目 | 70ml |
生後2日目 | 30ml | 生後7日目 | 80ml〜100ml |
生後3日目 | 40ml | 生後8日目 | 80ml〜100ml |
生後4日目 | 50ml | 生後9日目 | 80ml〜100ml |
たとえば、生後1日目なら1回あたり20ml、2日目で30ml、3日目は40mlです。
生後1週間は上記の計算式で増えていき、1週間〜2週間は80ml〜100ml、2週間〜は100ml〜120mlとなります。
しかし、これは完全ミルクで育てている場合のミルク量の目安です。
母乳で育てている場合は、おおよその目安と考えて足りない分をミルクで補うようにします。
母乳を飲んでいるのにも関わらず、規定量いっぱいのミルクを足してしまうと、赤ちゃんが起きなくなってしまい、母乳を与える機会が減ってしまいます。
上記でも解説した通り、母乳を作るホルモンは吸わせることで分泌されるので、授乳回数が減ってしまうと余計に出なくなってしまいます。
母乳の授乳間隔と授乳時間の目安
母乳の場合は赤ちゃんが泣いたら、その度に飲ませてあげてください。
新生児の頃は、1日15〜20回くらい飲ませることも珍しくありません。
私も新生児期は下ろしたら泣くのくり返しで、ほとんど抱っこしておっぱいを咥えさせている状態でした。
産後1カ月ほどたてば一度にまとまった量を飲めるようになり、授乳リズムも定まってきます。
授乳の基本は、おっぱいの片方3~5分を目安にして左右両方を1日10回程度吸わせます。
しかし、赤ちゃんがおっぱいを飲みながら寝てしまうことも多く、一日中抱っこしているような感覚になるママも少なくありません。
母乳を飲めているか不安になってしまうママはベビースケールを導入することで安心して母乳育児を続けることができますよ。
ずっと欲しがるのは足りないからじゃない!これから出始める準備の段階だからたくさん吸わせて
母乳はミルクに比べて腹持ちが悪いです。
また、吸ったらすぐにミルクが出てくる哺乳瓶と違って、母乳には出てくるまでの空白の時間があります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ母乳を飲むのが下手なのでうまく飲めなかったり、疲れてしまったりして、飲みながら寝てしまうこともあります。
腹持ちが悪いのですぐに消化してしまい、15〜20分の間隔で「お腹が空いた」と泣きます。
ママはその間にもオムツ替えをしたりと忙しいので、「もう次の授乳?」とずっと欲しがっているように感じてしまいますが、このくり返しが母乳量を増やしてくれます。
哺乳瓶で飲むミルクに慣れてしまうと、ラクに飲める方を選んでしまい「乳頭混乱」を起こしてママのおっぱいを嫌がってしまうことがあります。
私は長男の時に経験済みですが、これは母親として本当につらいです。
母乳を吸ってくれるならどんどん吸わせて、足りない分だけをミルクで補いましょう。
生後4日目くらいで30ml以上出ていれば、母乳だけでも大丈夫です。
搾乳した母乳も足しながら、赤ちゃんに母乳の味を覚えさせてあげましょう。
入院中は使用するはずですが、退院後もベビースケールがあると安心して母乳で育てられます。
母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげてOK!ゴールデンタイムにしっかり授乳しよう
母乳の分泌が盛んになるゴールデンタイムは深夜2時前後です。
この時間に授乳をすることでいっそうホルモンが刺激を受けて、母乳の量を増やしてくれます。
母乳をあげている期間は、ホルモンのおかげでママは少ない時間でも深く眠ることができます。
母乳量を増やしたい時は、昼間はミルクに頼っても夜こそミルクを足さずに、母乳をたくさんあげましょう。
また、母乳量を増やすには水分をたくさん摂ることがとても大切です。
授乳の前後に、ハーブティーを飲むことでより母乳育児が充実します。
母乳量を増やしたいなら、AMOMAミルクアップブレンドがおすすめです。
【まとめ】産後すぐは赤ちゃんもママもうまくいかないもの!焦らずにゆったり構えて授乳しよう
母乳はいつから出る?産後5日目の母乳量&赤ちゃんがずっと欲しがるのは足りない証拠なのかをまとめてきました。
赤ちゃんがいつも泣いていたり、ずっと母乳を欲しがっていると、足りないのかと心配してしまいますが、そんなことはありません。
本来、赤ちゃんはママのおっぱいを吸うことで安心できるようになっているのです。
お腹が空いているだけではなく、不安な時もおっぱいを求めて泣くし、もちろん甘えたい時もおっぱいです。
特に、生まれて間もない新生児のうちはしっかりママのおっぱいと繋がって安心させてあげましょう。
ママの幸せになれるし、幸せホルモンが発動して母乳量も増えます。
そして、疲れたら赤ちゃんと一緒にゆっくり休んでくださいね。
今しかないお子様との時間が素晴らしいものになりますように。